| ■著者 |
大塚ひかり |
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| ■出版社 |
三交社 |
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| ■書籍コード |
4-87919-550-2 c0095 |
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| ■初版 |
1944年11月1日 |
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| ■備考 |
本書に修正加筆を加えた文庫版として
「ブス論で読む源氏物語/講談社」がある。 |
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| ■□■ 感想 ■□■ |
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タイトル通り、これは物語りの登場人物の身体的特徴を解説している本だ。
源氏物語はそれまでの古典文学、たとえば『竹取物語』『蜻蛉日記』『落窪物語』などに比べてとてもリアルな描写が多い。そのことは、他の古典文学に比べ、源氏物語の絵巻は圧倒的に多いことからも言えるだろう。
そこで著者は、登場人物の身体的設定から読み取れる「登場人物の性格と外見の相関関係」「体格と身分の相関関係」など、今までの講釈本にない視点から源氏物語と他の古典文学を面白く解説。
たとえば、源氏物語の場合は、皇族の男は長身で痩せ形であることを基本とし、女性的な美しさを持つモテモテ男あるだとか、受領や武士はマッチョ系で太っているケ-スが多く全然モテない男である、とかいった具合だ。
現代では当たり前のように、主人公達の身体的描写が書かれているが、源氏物語以前の古典文学には、曖昧な描写しかされていなかったそうである。なる程、言われてみれば確かにそうだ。
『竹取物語』のかぐや姫の美しさが、「原文:屋のうちは暗き所なく光り満ちたり=訳:部屋の中が光り輝いてみえるほどの美しさを放っている」とのあやふやな描写で終わっているのに対し、著者が解説する源氏物語の夕顔などは「華やかなならぬ姿が可憐(いとらうたげ)で、か弱げな感じがして、とりたてて優れたところもないけれど、ほっそりと、なよなよとして、ちょっとものを言う気配が、ああいじらしいと、ただひたすら可愛らしく(いとらうたく)見える」と、本当に具体的な描写で読み手のイメ-ジに浮かび上がってくる。
著者は、『源氏物語』は性格や生まれ育ちと身体的描写が連動していることが、この物語の最大の特徴だと述べている。読んでみて、私もそう思った。
大塚ひかり氏の源氏雑学は色々あるが、中でもこの本の切り口は画期的で面白いと思う。一歩進んだ源氏物語の世界を見てみたい方には、ぜひお勧めしたい一冊だ。 |
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