■作品名 新源氏物語 ---お花5個が満点---
■ジャンル 小説 [読みやすさ]
[ 専門度 ]


■著者 田辺聖子

■出版社 新潮文庫

■書籍コード
[上巻] 4-10-117514-4 c0193
[中巻]
[下巻] 4-10-117516-0 c0193


■初版 昭和59年5月25日(上巻)

■備考

■□■ 感想 ■□■

  光源氏が主人公になっている部分だけで構成されている源氏物語。つまり出だしの「桐壺/きりつぼ」と最後の「匂兵部卿/におうひょうぶきょう」〜「夢浮橋/ゆめのうきはし」は含んでいないという編集の現代語訳で、原文を忠実にというよりは、読者へ読ませるための源氏物語になっています。
もともと源氏物語は、2部、若しくは3部に別れていると考えられているので、光源氏の死後の話し‥‥「薫/かおる」と「匂兵部卿/におうひょうぶきょう」が主人公となる十三帖は、光源氏を中心に話しが進む本編と切り離されるケ-スが見られますが、田辺源氏はもっとスゴイ!!
なんと、大切な物語りの導入部分である「桐壺」を、綺麗さっぱり切り捨ててるのだ。でも、安心して下され。田辺源氏には、『わたしたちが小説として読める源氏物語』という基本コンセプトがしっかりあるのだ。
著者が潔いほどにズバッと纏めていても、大事なキ-ワ-ドやなんかは入っているし、よけいな文章がないので、かえって普通の時代小説のようにスラスラ読める。
源氏物語を読んだことがない人には、ぜひお勧めしたい。



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