■作品名 光源氏 美男美女図鑑 ---お花5個が満点---
■ジャンル パロディ [読みやすさ]
[ 専門度 ]


■著者 本間肇 他

■出版社 徳間書店

■書籍コード 4-19-720184-2

■初版 2002年1月25日

■備考 東映映画「千年の恋ひかる源氏物語」
の公開を記念して出版されたムック本。
■□■ 感想 ■□■

 本書は、今までの源氏物語周辺書籍には見られない全く新しいタイプの源氏物語導入本である。雑学中心の作品ガイドでもなければ、パロディに終始した娯楽本でもない。しいて言うなら、パロディ込みの娯楽雑学ガイドと言った具合だ。
 なぜならば、こちらの本は、源氏物語ファンだけを対象にして書かれた本ではなく、贔屓にしている俳優が出演しているから映画を見る予定、叉は見た、という人たちや、源氏物語という作品名は何となく聞いた事がある、といったレベルの源氏物語のファン以前の人たちをも含めて読者として想定した裾野の広〜〜い本なのである。
 従って、作品解釈からなる従来の導入ガイドとは、アプローチ方からして全く異なる。
 しかし、あらすじ、登場人物などからなる簡単な作品基礎情報に加え、平安時代の時代背景、紫式部について、物語りゆかりの土地の観光案内etc‥‥という物語の外堀をわかりやすい言葉でつまみ食いしながら源氏物語に親しもうという点では従来の作品ガイドと似たような部分もあるので、元々源氏ファンである読者でも楽しめそうだ。
 ただし1つだけ注意しておかねばならない点が有る。これらのガイド的な要素は、全351ページという本書の中において1/2弱を締めるに過ぎないという点だ。
 残りの過半数は何かと言えば、源氏物語と縁の有るマンガ家、大和和紀さん、江川達也さんへのインタビュー記事と、源氏物語占い。そして何故か富樫倫太郎さんの「陰陽寮」外伝、千秋寺亰介さんの「怨霊記」外伝という2本の小説、Web上で源氏物語を題材にしているHPガイドなどが収容されている。
 上記のような付録的要素は、主に源氏ファン外の方達を本書へひきつけるために収容された部分だと思うが、マンガ家へのインタビューは、通常のガイド本の場合、作家、研究者のインタビューが定番になりがちな事を思えば、他で目にしにくい興味深い内容だと思う。



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