寝殿造


 平安時代の貴族は、寝殿造(しんでんづくり)と呼ばれる建築様式の屋敷で生活をしていました。
上に描いたイラストは、藤原兼家(ふじわらのかねいえ)の邸宅、東三条殿(ひがしさんじょうでん)の模型を参考にして描いたものですが、この東三条殿(ひがしさんじょうでん)は、まさに『寝殿造』と言った感じで、見本にピッタリな構造をしています。
 寝殿造は、通常、一町(いっちょう=120メートル四方)の敷地の周囲を、築地(ついじ)と呼ばれる塀で取り囲み、庭内の北側に建物、南側に池や中島(なかしま)を配した広大な庭という構造をしています。
 建物は、中央に寝殿(しんでん)、その左右に対屋(たいのや)が建てられ、寝殿と対屋は、渡殿(わたどの)と呼ばれる吹き放し(ふきはなし=柱だけで壁がない)の通路で結ばれています。
 源氏物語の主人公、源氏の君が住んでいた六条院や二条院も、やはり寝殿造の建物でした。物語に登場する源氏の君のは、紫式部による架空の建物ですが、建物の基本的な構造自体は、上記図の東三条殿(ひがしさんじょうでん)とさほど変わりません。
 源氏の君が35才の秋に落成した六条院は、春、夏、秋、冬、という4つの寝殿造が1セットになった構造なので、上に描いた図のおよそ4倍‥‥つまり4町というとてつもない広さの大邸宅ですが、六条院へ移住する前に紫の上(むらさきのうえ)と住んでいた二条院は、ポピュラーな寝殿造の屋敷なので、この東三条殿(ひがしさんじょうでん)と同じようなイメージです。
 六条院、二条院の想定復元図は、色々な研究者の手により多数書かれているので、興味がある方は、源氏物語関係の書籍を調べてみると良いかも。ざっくりとした簡略図ですが、想定復元図が掲載されている事が多いです。
 私も、そのうち、想定復元図などの資料を元にイラスト化できたら良いな、と思っています♪

■ 建築物 ■
[平安京内裏地図]

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このページの参考資料
「よみがえる平安京」/企画:京都市/編集:村井康彦/出版:淡交社

・2001/12/18 作成


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