ここまでで、一応、「HijackThis」のログの読み方がわかったとします。
しかし、いずれも見慣れない名前ばかりで、まだ、何のことか理解できません。
自分で実行したプログラムや、スタートアップに登録したプログラムの場合はある程度見当がつきます。
エキスプローラを使ってプロパティを調べ、「Microsoft」とか有名な名前がある場合は、無害で必要なプログラムだろうと想像できます。
「HijackThis」のログでも、フォルダ名等に、これらの名前が入っていれば、ほぼ安心です。
一般のユーザーの場合、この程度が限界で、「その他のプログラム」等については、殆ど見当がつきません。
ところが、「その他のプログラム」等の中に、ウィルスやスパイウエアが潜んでいたり、メモリーを無駄食いしているものがあって、それが原因で、不審な現象が起こるので困ってしまうのです。
しかし、もう大丈夫です。
インターネットの世界には、これらの情報を親切に教えてくれるサイトがいくつかあります。そして、「HijackThis」のログと連携させて使うのに非常に便利なリストが下記のサイトで公開されています。
☆「answersthatwork」
http://www.answersthatwork.com/Tasklist_pages/tasklist.htm
「Pacman'List」にくらべ、掲載件数は少ないが、中身が濃いいというのが私の印象です。
これらのサイトには「Start-Up Applications List」または「TaskList」というのがあって、スタートアップで起動されるタスクやプログラムの一覧表と、そのコメントが表示されています。
たとえば、「Pacman'List」では「HijackThis」のログに表示されるタスク名やプログラム名の殆どが網羅されています。
そして、「Pacman'sList」では、Y,N,U,X,または?のマークが付いています。
"Y" - start-up で実行させる必要がある
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"N" - (Not
required) 必要に応じて手動で起動すればいいもの
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"U" - (User's choice) お好み次第
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"X" - viruses, spyware, adware と "resource
hogs"(メモリーの馬鹿食い)
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"?" - Unknown
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一方、「answersthatwork」のほうは、「Recommendation」という項目があって、見つかったタスクやプログラムの処置が説明されています。
これらの説明は、われわれ、一般ユーザーにとって非常にありがたい助け舟です。
というのは、熟練者の場合、必要なタスク等を削除することは殆どありませんが、一般ユーザーの場合、「HijackThis」に表示される項目を見て、必要な項目まで、誤って削除する可能性があります。
これらのリストは、そのような間違いを防ぐ指針になってくれるのです。
よく似たサイトに「and.doxdesk」や「spywareguide」等がありますが、これらはスパイウエアのみをピックアップして説明と対策が書かれていますので上手に使い分けてください。
実際の作業の殆どは「HijackThis」のログと、これらのデータベースとの対比作業になります。