姉の場合 その1

 

 〜〜〜 箱入り娘(?)〜〜〜

 

  
姉(熊子)がまだ18歳の頃、高校を卒業したばかりの姉は大学へ入学するまでの春休みに

ある所で事務のアルバイトをしていた。

ある日上司が姉に 「熊子さん、お客さんがみえたのでお茶を入れてを入れて下さい。」と言った。

実は姉はその歳になるまで一度も「お茶」を自分で入れたことが無かったのだ。

うちには祖母が居て、身の回りの世話を全てやってくれていたからである。

姉はかなり焦った。 「お茶っ葉っていったいどれくらいの量を急須に入れればいいのだろうか…。

確かいつもお茶を飲んだあと、急須を覗いたらお茶っ葉いっぱい入ってるもんなぁ…。

よし!あれくらい入れればいいんだ!」そう思ったアホな姉は、急須にめいっぱい「お茶の葉」を入れて

ポットから一気にお湯を注いだ。

みるみる膨れていく「お茶の葉」。 それはアッという間に急須の上から溢れ出した。

「あ゛〜〜〜っっ!ぎゃぁ〜〜〜っ!!」

と奇声を発する姉に気付いた上司は慌てて飛んで来た。

その光景を見たその上司はきっと固まったに違いない。

「き・・君… もういいから… ボクが入れるからいいよ…」 上司はそう言って自分でお茶を入れなおして

持って行ったらしい。

姉はもの凄く恥かしかったらしく、当時その事を私たち家族にも話すことが出来ず、私達がその話を

姉から聞いたのは、その「お茶汲み事件」から20年以上も経ってからである。

   


 兄…もとい 姉、熊子(仮名) 

※注意 : 私は姉に全然似ていません。
 
                                        

 

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