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Hasselblad SWC Biogon 38mmF4.5

まさかこのカメラの所有者になることになるとは思っても見ませんでした。それぐらい高嶺の花というか使いこなせないというか、私なんかが持つなんておこがましいというか。そういう別世界のカメラだったのです、このハッセルブラッドSWCは。
それが我が家にやってきました。普通の状態なら絶対にそんなことは無いのですが、先日行われた競馬の宝塚記念をゲットしてしまったのです(笑)。しかし所詮あぶく銭はアブクと消える運命にあります。そこで消える前に固定資産に変えてしまえということで、このSWCに白羽の矢がたったのです。
SWCというよりは、このレンズにと言った方が的確ですね。それぐらい、このカメラはレンズのために生まれてきたといっても過言ではない存在なのです。
そのレンズを「ビオゴン」といいます。ツァイス社のベルテレ博士が設計したレンズで、歪曲収差(レンズ周辺部でタル型や糸巻き型に像が歪む)がほとんどゼロというとんでもないレンズなのです。実際、精密機器ようの特殊用途にもこのレンズは使われているというぐらい歪みのない画像を得ることができるレンズなのです。それも35mm換算で21mmという超広角レンズでです。今でも新品でこのカメラは作られていますが、レンズ構成などは戦後バージョンが発表された1952年からまったく変わることなく今に受け継がれています(まぁ、レンズ硝材とコーティングは変わってるでしょうが)。
とまぁ、ここまではカメラ本などに書かれている事なのですが、今回私が使ってみた印象は別なところにありました。確かに歪みのない超広角レンズというのはスゴイのですが、それ以上にその階調の深さに驚きました。光がレンズを通ってきて写ったというより、もうそのままが写ってる、光がレンズを通ってないような、見たままの光が写ってるみたいなカンジなのです。
それぞれの発色、質感や階調の深さなど、どれを取ってもスゴイの一言なのです。特に日陰の部分。現代のレンズではたぶん真っ黒に潰れてしまうであろう部分が、ちゃんと階調を残して描写されているのです。
確かに、超広角レンズですので、撮るのは難しいですし、カメラは目測ですのでピントも難しいです。しかし、それらのハンディを覆い隠してしまうぐらい、このカメラ、いやレンズはすごい可能性を秘めていると思います。 |
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Heinz Kilfitt Munchen
Makro-Kilar 90mm F2.8 with
Hassel-adapter
ハッセルと言えば500シリーズが有名でフォーカルプレーン機は人気がありません(よく壊れると言われてます。事実、私のボディも壊れましたが(爆))が、マウントアダプター1つでいろんなレンズが使える魅力があります。このキルフィット社のマクロキラーもその魅力のになりうる実力を持った1本だと思います。
マクロキラーはこの90mmの他に40mmのF2.8とF3.5の3種類があるのですがそれぞれにいろんなマウントのバージョンが存在し、玉数は結構多い方だと思います。しかし、以外と知られてない事なのですが、レンズ先端部に青、赤、黄色の3つの輪マークが刻印されているタイプは、実はアポクロマートレンズなのです。アポクロマートレンズとは色収差(正確には青、緑、赤の3色それぞれの収差)を除去する為の特殊ガラスを使ったレンズのことで、とても高価なレンズなのです。しかし、このマクロキラー、以外と市場ではあまり人気無く結構見かけるレンズなのです。同じアポクロマートレンズとしてはおなじみのケルン・マクロスイターが有名ですが、価格は遙かにマクロキラーの方がお手頃です。どうしてなんでしょうね。
夏の台湾旅行には、ハッセル2000FCにこのマクロキラーを付けて持っていきました。中判はこのセットでこなすつもりだったのですが、
なんと3ロール撮ったところで2000FCの弱点であるシャッター幕がジャミングしてしまい撮影不可になってしまいました(涙)。マクロキラーデビュー戦だったのですが、とても不本意な結果となってしまったのです。
ただ、 その3ロールだけでも十分このレンズの実力を思い知りました。ビックリするぐらいの立体感。それも近景だけでなく遠景もとてもシャープに浮き出てくるような描写をするのです。さすがはアポクロマート。それに、開放付近ではマクロスイターに似た甘い感じのほんわかしたボケが写真を包みこみ、その場の空気をそのまま持って帰ってきたような写りを見せてくれました。
ボディが壊れた今、このレンズを使うことは出来ないのですが、だからといって手放すことは出来ない、大事なレンズになりました。はやく2000シリーズのボディを手に入れてもっと撮ってやりたい気分です。
PS:ちなみに、今回から写真のスキャンはすべてエプソンのF-3200でしております。コストパフォーマンスは最高のスキャンです。オススメ。 |
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