TRATTORIA ALLA RIVETTA 

venezia

☆☆☆☆



住所      Salizada S.Provoro 4625
電話      041 5287302
営業時間   10:00 〜 22:00
定休日     月曜日   8月


ベテラン カメリエ―レ 「セルジオ叔父さん」 がいるトラットリア。

2001年冬のイタリア旅行で行ったヴェネチアで、2日連続で通ったお気に入りのトラットリアである。

世界遺産のホテルダニエリに宿泊する事に決まり、ご機嫌な2日間であった。

(HOTEL のコーナー HOTEL DANIELI 参照)

お腹が空いていた私達2人は、サンマルコ寺院の裏手に入り、うまいものに有り付くべく歩き始めた。

適当に歩き始めるとともに、2〜3の橋を渡ったところの角に(上記写真参照)

なにやらざわざわと人の気配が漂う一つのトラットリアがあった。

「わ〜〜、すごい人が入ってるね。こう言うところ美味しいんじゃない?」

「そうだね。他よりも混んでいるよね。庶民的で良い感じじゃない?入ろうか・・・。」



相方も乗り気になっているので即決断し、

中に入ってみた。

入り口から見える範囲は満席である。

「ありゃりゃ〜〜、超混みだね!

すわれないかな〜〜。」
と思っていたら、

奥の方にもテーブルがあるらしい。

そちらのほうには5〜6のテーブルがあり、



幸運なことに空いていた。

そこへセルジオ叔父サン登場!
「ボン ジョールノ!」元気良くご挨拶。

白髪に口ひげを生やして、ひとなつっこい笑顔をしている。

若い頃はもてたんじゃないの〜〜と思われるハンサムさんである。

とりあえずどこへ行っても1杯目はビールがほしくなる私はここでもそれを注文した。

最初の1杯がうまいんだな!なんて、まるで親爺のようだ。グルメじゃないね〜。

メニューは確か英語だったように思う。比較的苦労をせずに決められた。

私達はヴェネチアでは魚介類三昧にしようと決めていた。だって、なんてったってヴェネチアだからね〜。

残念ながら、正確な料理名はメモってないし、レシートを見ても書いていないのでご紹介できないが、

まずは、ム―ル貝のスープを頼んだ。そして、白ワインも1本。メインはお魚のグリルだ。

セルジオ叔父さんは、覚えている日本語を屈指してお魚の種類や調理法を説明してくれる。

たしか相方はヒラメで、私はスズキだったように記憶している。いや、逆だったかな・・・・。




どっちにしてもいつもシェアして、

両方食べるので同じだ。

「叔父さんいい味してるよね〜〜。

おもろい叔父さんでよかったね。」


そんなこんなで(どんな?)

 ム―ル貝登場!

そこでセルジオ叔父さんが一発かました。




「カイガラハ〜〜タベラレ〜マシェ〜〜ン!」

うちら大爆笑!!!

ツカミがバッチリきまって、大受けに受けたのに気を良くしたのか、

それからは私達のテーブルにしょっちゅう来て
「美味しいかい?楽しんでるかい?」等と

笑顔をふりまきながら世話を焼いてくれる。

私が笑いこけて膝にひくペーパーナプキンを2度も落っことした時は、
「お嬢ちゃんはこうしておきなさい。」

と言ってカーデガンの襟元にペーパーナプキンの角を押し込んでくれた。面倒をおかけしてスイマセン。

隣のテーブルの
「高木ブー」似の叔父様も、奥様も、微笑ましい笑顔でみている。

ところでお料理だが、スープと言っても大きなお皿に、大きなムール貝がテンコ盛り。

ムール貝専門店のようにお鍋でどかっという風ではないが、満足できる量である。

他の料理なら、1つ頼んでシェアして食べるのだが、2人ともムール貝が大好きなので、

一人一つずつ頼んだ。塩味が効いている。でも、ワインと一緒だとちょうどいい。

しっかりと貝や野菜からの旨味が溶け合っている。ハーブ?のほのかな香りも口に広がる。

以前から感じていたことだが、比較的ヴェネチア料理は塩を多く使うと思う。

塩辛くて食べきれないところにも出くわしたことがある。高血圧の心配はしないのだろうか・・・・。

しかしここはそれとは違い、適度な塩加減。安心した。

「美味しいね〜〜。やっぱり海の傍は魚介だね〜〜。」相方もご満悦の様子。

ムール貝に関しては、海辺のあらゆるところで食べているが
「ハズレ」た記憶はない。

ただ、貝の大きさに差が有る。フランスのドーヴィルで食べたのは小さめだった。(いずれ紹介します)

2000年の冬の旅の時に、アントワープのムール貝専門店で
「ムール貝の食べ方教室」

酔っ払った勢いでやって、お腹抱えて、涙さえ流しながら笑ったことを思い出し、

そんな思い出話をしながらあっという間に食べ終わってしまった。(いずれアントワープ編でご紹介します)

そして、お次はメインのお魚のグリル。

焼き魚はだ〜〜い好き!携帯用のお醤油を持参している^^;;

運ばれてきたそれは、
「わ〜〜〜大きい!」と思わず叫びたくなる大きさで、もちろん丸々1匹まんま。

そして、絶妙な焼き加減!!!皮はぱりぱり塩がさっとふってあって、身は引き締まっている。

私はえらのあたりから尻尾にかけて、ス―っとナイフを引き身をはぎ、フォークにのせて口に運んだ。

骨の周り、ひれの小骨についている身は特に好きなので、それをきれいにとって食べた。

すると相方が
「MYUってホントにお魚の食べ方上手だよね。」と言う。

私は家族の中で一番魚の食べ方が下手だと言われ続けてきたので、意外な一言だった。

しかし、ここ数年は日本で食事をした時も、板前さんや、お店の人に同じことを言われたことを思い出した。

「結局、頭と尾ひれ、おお骨しか残らないくらいに食べちゃうから、きれいに見えるんですよ。」

というと、
「それだけじゃなく、ナイフとフォークじゃ、お魚だと食べにくくない?」という。

う〜〜ん。ひとつの記憶がよみがえった。

10年も前のことだが、友人とフランスに行った時、その知り合いのフランス人たちと食事をしたことがある。

出てきたのは、今回と同じお魚が丸々1匹。テーブルマナーに疎い私は焦った。

お恥ずかしながら食べ方を知らなかったのだ。

周りを見て真似しよう!と思ったのだがなかなか手をつけずにいたら、

隣のムッシュが察して教えてくれたのだ。それ以来ビビルことなく食べている。

「何でも経験ですね〜〜。」とかいっているうちに食べ終わり。もう満腹状態。

私は「別腹」と言うものは持ち合わせていないらしく、デザートが食べたくても入らないことがしばしばだ。

今回も残念ながら無理で、エスプレッソでフィニッシュにした。

この間、セルジオ叔父さんは
「ブオーノ?コチコチ。」と何回も聞きにきてくれ、

そのたびに、人差し指でほっぺを指差す例のポーズで
「ブオーノ、ブオーノ!!!」を連発した。

が、
「コチコチ」って何だろう???聞いたことがない。2人とも気になっていた。

セルジオ叔父さんはまだなんか言いたいらしく、英語と日本語の単語で話し掛けてくる。

しまいには歌いだした。
「♪〜〜gp50b¥¥mcx;@r♪〜〜」イタリア語なので歌詞はわからないが、

有名な
「サンタ ルチア」だ。ご機嫌で歌ってる^^) 私も鼻歌交じりで付き合った。

そして最後の
「サンタ〜〜〜〜ルチイイア!」だけはしっかり頬を寄せ合い、バッチリきめた。

「イエ〜〜〜い!」2人とも大満足!セルジオ叔父サンも大満足!ニコニコだ。



他のお客サンもニコニコだ。

私はちょっと恥ずかしく、たくさんうれしかった。

そこへ、
「セル〜〜ジオ!」とオーナー?

他のカメリエ―レから呼ばれた。

そりゃそうだ。

お店は結構混んでるんだから

歌ってる場合じゃないよね^^;;




だって、他のカメリエ―レは歌うことはおろか、せっせと動きまわっている。

盛りあがっているのはここだけ・・・・。以前スペインのコスタ デル ソルの海辺のバルで、

歌って、踊って運んでいた叔父サンを思い出しちゃった。楽しそうに仕事してるんだよね。

私達はすっかりセルジオ叔父サンのフアンになっちゃった。

私達は叔父サンの名前をはじめて聞いた。
「セルジオだよ。」

メモ紙に書いてくれた。今も大切に保管している。

「君達の名前は?」「MYU&MYOで〜〜す!」何度も「MYU〜〜。MYO〜〜。」と繰り返していた。

お料理も美味しいし、こんなに楽しい思いもできたし、チップもはずんじゃうよ。

最初の頃はチップってあげなくちゃいけないという義務感だけで出してたが、

旅なれてくるに従い、サービスが気持ち良い時だけ上げることにしていた。

だって、サービス料はしっかり取られてるんだから義務ではないと解ったから・・・・・。

私達は最高の気分で店を出た。

翌日も結局ここに来た。相変わらず忙しそうだった。同じテーブルに通され、またセルジオ叔父サンは

ノリノリでお世話をしてくれた。名前をしっかり覚えていてくれた。

プロ中のプロだ!同じ接客業の私達は心のそこから関心した。

それからは
「MYU〜〜ブオーノ?」と名前入りになった。

一人旅をしているという日本の女性が隣にいたので、声をかけ一緒に食事をした。

(HOTEL DANIELI参照)

ムール貝の変わりに今度はスパゲティーを頼んだ。もちろん絶妙なアルデンテで、大変美味だった。

私はボンゴレ ビアンコ (これ もしかしてスペイン語だっけ?)にしたと思う。

昨日のお魚のグリルが大変美味しかったので、お魚の種類を変えて注文した。

何のお魚かは忘れちゃったけど、同じように美味しかった。

と、入り口付近に日本の団体客がいるらしい、
「カイガラハ〜〜〜〜タベラレ〜マシェ〜〜〜ン!」

どうやらムール貝を運んだらしい。どか〜〜んと笑い声!

「やってるやってる!受けて良かったね!」私達は喜んであげた。

セルジオ叔父サンの持ちネタは今日もしっかり受けている^^)

またいつかヴェネチアくる時もここに来そうだな〜〜。

セルジオ叔父サンに合いたいし。ヴェネチアは大好きな街だし。

ありがとね〜〜〜〜! セルジオおじさん。絶対またくるね〜〜。







ホテルに戻り、ガイドブックを見ていたら、なんと
「TRATTORIA ALLA RIVETTA 」

載っているではないか。
だから混んでたんだ!結構メジャーだったのね。な〜〜んだ。

自分の足で見つけたヒット店だと思って喜んでいたからちょっとがっかり。

でも、やるジャン、「歩き方」も。そこに写っていた男性はオーナーだった。

なんと、セルジオ叔父サンを呼んでいたカメリエ―レだったのだ。

オーナーはセルジオよりずっと若いのね。

そして、気になっていた
「コチコチ」の意味が一冊の本から判明した。(中丸 明氏の「スペイン昼寝暮らし)

「美味しいかい?子豚ちゃん達」って意味だった・・・・・・・フクザツ・・・・。

相方に知らせると
「え〜〜私達ってそんなに太ってるかな〜〜?」だって。

「私はオデブですが、MYOさんは全然です。」本当のことを言った。

「それに子豚ちゃんって言っても、親しみを込めて女の子をちょっとからかう時の言い方だって

書いてましたよ。セルジオ叔父さんも普通に言ってたじゃないですか。気にするのはやめましょう。」

自分にも言い聞かせた。

さて、お値段のほうであるが・・・・・

ぜ〜〜〜んぶひっくるめて、一人 60000L (当時のレートで3600円)

物価が高いこのヴェネチアでこのお値段は決して高くない。

以前一人旅の時、サラダまたはスープ、そしてメイン、ワインをハーフボトル、コーヒーで

4000円〜5000円払っていた記憶がある。ヴェネチアはたかいな〜〜 と思ったものだ。

(前年スペインに行ったりしたから、なおさらにそう感じてしまった。)

レシートには料理別のお値段は書いていない。(もちろんメニューにはあったが・・・メモなど取っていない)

そして、翌日も60000Lだった。ま、同じようなもの食べたしね。

一瞬、観光客プライス?とも思ったが1品の大体のお値段は覚えているのでぼられてはいない。

と言うより安いと思う

コースメニューだったかしらん?でもワインも1本頼んだし・・・。それすら書いていない。

良くわからないが、美味しさ、サービス、を考えたらお値段以上の価値有り!

しいていえば、盛り付け方は大雑把なこと。でも、トラットリアだからねェ。こんなもんでしょ。

ここまで納得させるセルジオ叔父サンのサービスは、

私達、
「ラテン系たのしんじゃえ魂」にはぴったりの相性だった。


文句無しの星4つ!!!


                                                    2001 1月

















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