小和田駅に隠れた秘境駅
中井侍駅周辺
探索:2002.2.23 追記:2004.1.11

 飯田線の長野県に入って一つ目の駅が中井侍。三遠南信県境地帯にあるこの駅は秘境駅ということで知られています。その秘境へいざ、出動。
 小和田駅のインパクトが強すぎて影の薄いのですが、ここも十分秘境度は高いです。駅前にある道路は「もしかして、このまま行き止まりなんじゃ?」なんて情緒を十二分に漂わせていますし。

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天竜川林道を走ってくるとこのようにさり気ない看板が。こちらは天龍村方向からやってきた写真ですが… このように中井侍駅への分岐がちゃんと書かれています。小さい字ですが(苦笑) で、その曲がる方向を見ると……このような急勾配。下の方までガードレールが見えていますが、見えている道すべてを通ります。 急勾配&ヘアピンの連続。対向車が来ないことを願うのみです。ヘアピンは全部で7つあります。「中井侍七曲がり」と勝手に命名。 その七曲がりの下に少し広い場所があります。ここに車を止めましょう。どうしてここに車を止めるかと言えば…
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中井侍駅に行く道をこのように辿っていくと… U転する余地などなく行き止まりに突き当たるからです。このスペースでは単車でもU転するのはキツいでしょう。※1 駐車しないでください、という看板ですが……やけに古めかしいです。しかも、異様に読みにくい。 そしてやってきました中井侍駅。隣の小和田駅の手間に比べたら天と地ですが、ここもかなりの辺境です。 ホームは一面のみ。きわめてシンプルな駅になっています。
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待合室はありません。ここが唯一の待ち合いスペース。よって、駅寝には不適です。 名所案内もちゃんと書いてあります。……といっても、誰がここに観光しに来るんでしょうか(汗) この名所案内の旧バージョン。はっきり言って読めません。 線路がどこまでも続いている訳ですが、よく見ると「落石」の看板が。運転手に注意を呼びかけているものです。 駅の正面は天竜川。優雅に、そして、静かに流れています。
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この駅に来る電車もきわめて少ない……のですが、よく考えたら、隣の小和田と本数は一緒なのですね。(笑) このホームには先程の入り口の他に、もう一つの入り口があります。おそらく駅の目の前にある家専用のものでしょう。 さきほど車を止めた場所のそばにて。いったい何なのかよく分からない建物が辺境情緒を誘います。 先程林道から降りてきたのは左上の道。ここには川沿いの道もあります。この川沿いの道を南に下ることにします。 この道は決していい道とは言えません。ヤバさ満点です。このフェンスは車が落ちない為ではなく、飯田線を落石から守る為のような気が…。(苦笑)
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一応舗装された道なのですが、終わりの少し手前にこのような分岐があります。おそらく未舗装の左側は高瀬橋(水窪に渡る橋/現在使用不可能)に至ると思われますが、道がおそらく断絶していることでしょう。 川沿いの道は(それまでの道と不似合いな)橋を渡って、県道1号へと接続しています。


2004.1.11追記
※1で触れた中井侍駅前の通路について。
ここにはバイクで入っていくと絶対にU転できない、ライダー泣かせの場所です。ここに踏み込んでしまったがばっかりに苦労して坂道を引いて手前の広場まで戻った人、駅の中に強引にバイクを押し込みつつ何度も切り替えしてU転をした人……などなど、ここにはライダーたちの怨念がいっぱい込められておりました。
そんな場所がいつの間にやら改良されました。
駅前広場ができて、車3台ほどとめるスペースができました。一応、駐車禁止なので、パーク&レールライドはしちゃだめよん(笑)  これでライダー泣かせのトラップ消滅です。
ところでこの中井侍駅、昔ここから高校に通っていた女の子がいて、その一人の女子高生のために快速電車が臨時停車していたそうです。んで、その女子高生が卒業する日、
「ご卒業おめでとうございます。3年間、臨時停車致しましたが
明日より当列車は中井侍は通過いたします。3年間お疲れ様でした」
という車内放送が入ったそうな。やるな。>JR東海

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