サイトスワップ


 ここでは、ジャグリングをやって行くのに知っておくと便利な、「サイトスワップ」についての 解説をしていきたいと思います。(ただし、あくまで入門程度です!! 詳しいことは、竜半もあまり理解していないので、複雑なことはわかりません!!)


 たまに、ジャグラー同士がこんな会話をしている時があります。「441の1を足の下を通したり……」「4ボールハーフシャワーの5を背中の後ろで……」「b17131難しい〜」
 このように、突発的に出てくる数字、なんのことを意味しているのかわからない時、ありますよね?
 これらは、「サイトスワップ」と呼ばれる物で、ジャグリングをやって行く上では大いに役立つ 一種の「決まり事」のようなものです。このページでは、それについて解説をしたいと思います。






 ジャグリングのボールは、必ず左右交互に投げる、さらに、取ったボールはすぐに投げると仮定します。これを、1球投げるごとに時間が1つ進むとして、3つのボールを、どんな順番に投げているか、ちょっと見てみたいと思います。(取る方は無視します。)


 では、まずは3ボールの最も基本となっている、「カスケード」を見てみましょう。


右手 青ボール投 × 白ボール投 ×
左手 × 赤ボール投 × 青ボール投



右手 赤ボール投 × 青ボール投 ×
左手 × 白ボール投 × 赤ボール投



 わかりますでしょうか?
 これを、イラストなしで、投げたボールのみで表してみると、こうなります。


時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……



 ちょっと最初の に注目してみましょう。これは、時間1に右手投げた青ボールを表しますが、次に が出てくるのはいつでしょう?
 そうです、時間4に左手で青ボールを投げていますね。
 上に書いてある通り、ボールは取った直後に投げると仮定してあるので、ボールを投げてから取るまでに(あるいは、次に投げるまでに)、3だけ時間がかかっていることがわかります。  そこで、投げてから取るまでの時間を先ほどの●と置き換えて表に表してみることにします。

時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……



 上で書いたとおり、全てのジャグリングは、左右交互に投げると仮定してあるので、実際には右手と左手の段を分ける必要はありません。さらに、時間の段も省くとすると、上の図は、このように表すことができます。


……


 実際には、どのボールを投げるか、というのはたいした問題ではありませんから、色分けをする必要はありません。見ての通り、ずっと「3」を繰り返している訳ですから、このカスケードという技は、「3」と表すことが出来るわけです。この「3」を、カスケードのサイトスワップと呼ぶわけです。




 では、続いて、同じく基本パターンの一つ、シャワーです。


右手 青ボール投 × 赤ボール投
左手 × 赤ボール投 ×



右手 × 白ボール投 ×
左手 白ボール投 × 青ボール投



右手 青ボール投 × 赤ボール投
左手 × 赤ボール投 ×



 さて、カスケードの時と同じように、これを、時間の表に直してみましょう。



時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 先ほどと同じように、1番最初のに注目してみましょう。これは、右手で青ボールを投げているということですが、 この青ボールは、いつキャッチされますか?
 時間6にがありますね。これは、左手で青ボールを投げているということですが、この直前にボールをキャッチしたと言う事になりますので、右手で投げてから左手で投げるまでに5つ時間が過ぎたと言うことになります。
 ところが、その次にが出てくるのは時間7ですね? シャワーという技を考えてみると、この時にボールを左手から右手に手渡しをしていることになり、手渡しされたボールをすぐに投げ上げてやっていることがわかります。この手渡しを、表の上で考えると、左手で投げてから右手で投げるまでに1しか時間が経っていないことがわかります。
 この時間の関係を、先ほどと同じように、時間の数字で表してみましょう。



時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 さて、これを数字のみの列で表します。

……


 すると、この数字の列が、「51」の繰り返しであることがわかります。したがって、シャワーのサイトスワップは、「51」という数字で表される訳です。



 すなわち、ボールの技のなかに、「441」や「531」等といった技がありますが、これは、このサイトスワップから名付けられた技という訳です。



 それでは、練習問題。4つのボールのファウンテンはどのように表されますか? 4つのボールのシャワーではどうでしょう?



 答えは、ファウンテンが「4」、シャワーは「71」です。シャワーは「17」でもいいでしょう。 実際に表を書いてみるとわかりやすいですね。




 数字の列や、その列の中に入っている数字には、以下のような特徴があります。


・数字は、投げてからキャッチするまでの時間を表しているのと同時に、投げる高さも同時に表している。
 これについては、高校で物理の授業でならいますが、投げるべき高さと、投げてから落ちてくるまでの時間が大体関係していると言うことは、感覚的にわかりますよね。すなわち、空中に長い時間いさせるためには、高く投げることが必要となるわけです。

・奇数は「クロス」、偶数は「セルフ」を表す。
 上に書いた、数字についてですが、書いてみるとわかりますが、「3」「5」といった、奇数の数字が表す数を投げる時、ボールを投げた手とキャッチした手というのは、違う手であることがわかると思います。逆に、「4」「6」といった偶数の数字を表す数を投げるときは、ボールを投げた手と取った手が同一であることがわかるでしょうか?
 そこで、奇数のボールは交差して、すなわち「クロス」で、偶数のボールは自分自身に、すなわち「セルフ」で投げる、という風に言っています。

・特殊な場合
 サイトスワップで表された数字の列の中に、「2」と「0」があった場合は、要注意です。
 この二つは、ちょっと特殊な意味合いを持っています。
 「0」……何ももっていない状態を表す。
 「2」……ボールを持ったまま保持した状態を表す。
 上で、「常に左右交互にボールを投げる」と書きましたが、時には、片手から2回連続で投げる場合があります。その場合、無理矢理左右交互にボールを投げたと見なして、サイトスワップの中に「2」や「0」を入れると言うわけです。
 例えば、2in1ハンドを考えてみましょう。ご存知の通り、この技は、片手しか使いません。しかし、サイトスワップは左右交互の表記でなくてはならない。そこで、もう片方の手から、「0」の時間のボールを投げた(実際には投げていないから、この表記はおかしいのですが)と考え、先ほどの 表を書いてみると、こうなります。



時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 すなわち、2in1ハンドは「40」で表されることがわかります。

 同様に、片手にボールを持ったままの状態は、「2」で表されることになる、という訳です。表で書いてみるとわかりますが、「2」で表されたボールは、例え「2」の高さで投げたとしても、次に同じ手でまた同じボールを投げなくてはなりません。それならば、わざわざ投げなくても、手で持ったままでもいいですよね?(あえて投げる、という技もありますが……)

 また、「0」「2」ほど特殊ではありませんが、「1」は、「シャワーの手渡しと一緒」と言う事も覚えておきましょう。

 以上のことをまとめると、下の図のようになります。








忘れちゃいけないこと。
 さて、大分サイトスワップというものがわかってきたと思います。それでは、先ほどの表等を使って、次の技をサイトスワップで表してみることにしましょう。
・3ボールリバースカスケード
・3ボールミルズメス
・3ボールスパイラル

 それでは、最初の「リバースカスケード」から。上のカスケードやシャワー同様に 表で表してみることにしましょう。


時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 どこかで見たような表になりましたね。 次は、「ミルズメス」です。


時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 これも同じです。 勘のいい方ならもうおわかりでしょう。 次の「スパイラル」はこう表されます。


時間 10 11 12 13 14 15 ……
右手 ……
左手 ……


 三つとも、まったく「カスケード」と同じ表が出来あがりました。その通りです、これらの技のサイトスワップの数列は、全て「3」で表されてしまうのです!!
 サイトスワップと言うのは、単純にボールを投げてから取るまでの時間のみを表すものです(正確には時間の比)。すなわち、その間に例え足の下を通そうが、背中の後ろを通そうが、手をクロスさせようが、リンゴをかじろうが、共演者に回し蹴りを入れようが、まったくサイトスワップ上にはそういった情報はあらわれないのです。





 では、実際にサイトスワップって役に立つんでしょうか?

 主な活用方としては、次の3つが上げられます。

・数列からどの位の高さでボールを投げればよいのかがわかる。
 サイトスワップには面白い性質があり、並んでいる数列の平均値がボールの個数になるという性質があります。例えば、「3」「51」「441」「531」「423」(バークスバラージ等)「60」(3in1ハンド)等は、全て平均値は3、つまり3ボールの技な訳です。
 では、「88531」という、まったく知らないサイトスワップがあったとします。しかし、これの平均値を計算すると、どうやらこれは5ボールの技らしいことがわかります。さらに、「8」「5」「3」「1」の高ささえわかっていれば、例え知らないサイトスワップであっても、やり方がわかる、ということになります。
(なお、数字の列は、ただ単純に並べればいいってもんじゃないんですよ!! ちゃんと法則がありますが、それは今回は書きません。)

・技のつなぎがわかる。
 これについては、ここではあまり足を踏み入れません。しかし、上の記述に多少関係しており、なおかつ、サイトスワップの数列の作り方を知っていないと自分独自でのやり方は難しいでしょう。
 例えば、5ボールカスケードから、5ボールシャワーにつなぐためには、「……5555567891919191……」のように投げる、と言ったことがわかってきます。

・入れられる技がわかる
 僕の中では、これが最も重要であると思います。
 先ほども言ったように、サイトスワップ上では足の下を通したりする情報は出て来ません。しかし、3ボールカスケードをしている最中に足の下を通せると言う事は、「アンダー・ザ・レッグ」は、数列の中の「3」で表すことができる筈です。
 と、いうことはですよ。他のサイトスワップの中に「3」が出てきたとします。この「3」と言うのは、実は、足の下を通すという行為が、できる、ということにつながります。
 逆に、これは口頭でも伝わりやすいと言えます。例えば、「53の3を足の下を通して……」等と言えば、サイトスワップを知っている人ならば、どんな技か想像が簡単にできる訳ですから。


 それでは、以上のことを踏まえて、以下の技に挑戦してみましょう。

・501(初心者向け)
・423(初心者向け:バークスバラージなどの前段階)
・50505(初中級者向け:チェイスのこと)
・0303456(中級者向け)
・52413(中級者向け)

・441で、1を足の下で手渡し(初心者向け:3ボールカスケードからつないで、3ボールカスケードに戻してみよう。)
・441で、1を背中の後ろで手渡し(初心者向け:3ボールカスケードからつないで、3ボールカスケードに戻してみよう。)
・66111で、111を足の下、背中の後ろ、体の前で連続で手渡しする。(初中級者向け)
・64113で、11を足の下、背中の後ろで連続手渡しする。(中級者向け)




 なお、これ以外にも、左右同時に投げ上げるパターン(1アップ2アップやシンクロファウンテン等)や、マルチプレックスなどの、2個同時にボールを投げるパターンのサイトスワップ表記もあるらしいのですが、僕も理解していないので、ここでは触れません。






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