合戦尾根を歩く

正月は燕山荘が営業をしており、雪山の山頂に居ながら
コタツに入れるというのは凄く嬉しいもの。
行ってみたい憧れの場所。
でも、正月は毎年田舎に帰ることにしているので
燕山荘には行けないと諦めていた。

天気が良さそうだから今年は行ってみるか。
休日が始まる29日は好天、次の日も天気は冬型でないみたい。
山に入れるのは29・30日の2日間が精一杯。
「親父に大晦日に帰る。」 と電話を入れ、
憧れの燕山荘を目指すことにした。
今年が最初で最後かと思いつつ…

深夜は星が輝き、放射冷却でR19は
マイナス9度を表示していた。とても寒い。

穂高駅を過ぎ、国道から入ること たった7km。
ゲ−トに到着した。
ゲ−ト脇は除雪の為、駐車禁止。違反車はレッカ−移動すると
警告する看板がたくさん並んでいる。
ゲ−トから100m程戻り広場に駐車する。もちろんあたり一面雪原だ。
車は6台ほど停まっていたが人の気配は無かった。

5時に目覚ましが鳴ったがナカナカ起きれない。
ウダウダと時間が過ぎて出発が遅くなってしまった。
6時に出発する予定だったのに、この遅れが後で響いた!

2205、12、29 ゲ−ト駐車場 6:36
  晴れ 発電所 7:28
玉垂橋 8:04
観音峠 8:19 中房へあと6.8km
陽が当たる 9:16
中房登山口 10:55 <1545m>
水場 看板 11:46
第二ベンチ 13:11 燕へ3.0km
第三ベンチ 14:07 燕へ2.4km
合戦小屋 15:00
 
歩き出してすぐパトカ−がやって来た。ゲ−トでUタ−ンして帰って来た。
登山届の回収だったようです。
道の端に避けていたのにパトカ−が横に止まり、
「登山届 今ください。」と言われ渡す。
「お気をつけて…」と言葉を頂き、去って行った。
誰もいない道をテクテク歩いていると、山が染まった。
ピンクに染まるモルゲンは冬の醍醐味♪
燕山荘HPから頂く。
今朝の山上のようす。 今朝、スタッフが尾根を駆け降り撮ったもの。
1日遅かったか!
明日の朝も期待出来るとこの時は思っていた。
道路は除雪されて歩きやすい。
でも、登りばかり続く…

除雪は完璧。

最近、雪降ってないからそう見えるのかも?

有明山が聳えていた。
もう雲が湧いてきた。
湧いては去って行く。
観音峠を過ぎて、燕岳らしき山が見えてきた。
車道の歩きがいい加減嫌になってきた。
中央が燕岳だろうか?
途中でデジカメが動かなくなる。また故障か?
色々試してみたら低温で電池消耗が原因だった。

この時、
軽い荷物のおっちゃんに追い越されてしまった
燕山荘までたぶん行くのであろう。
軽い荷物で攻める。なるほど…
経験のなせる技なのか。

自分は一日で届くのか心配で、ビバ−クできるように
テント、食料他持って凄く重たい。
軽さが羨ましい。

中間点あたりにきて足が痛くなった。
何でだろう?足は良く前後に動くし…

ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!
オ−ダ−メイドの中敷が入ってなかった。
軽登山靴から入れ替えるのを忘れていたのだ。
最近気が弛んでいる証拠か、忘れ物が多い。
初心に帰らなくちゃいけない。

ザックの中のものを総て出し、予備のソックスを
履き二重とした。少しは和らいだか。

中敷がこれほど重要であったとは…
トホホ

中房は遠〜〜い!
2005年12月は雪がバンバン降った。
尾根は真っ白だ。
ここはロ−タリ−で、正面の建物はトイレ。
地熱で雪が解けるのか?太陽が良く当たるからなのか? 雪は無かった。

林道12km歩きは想像以上に堪えた。
明日はまたココを歩かなくちゃならない。



夏道の登山口。

冬でもココから登る。
歩き始めは雪は溶けて夏道が見えていたが、
次第に雪道となり早速アイゼンを付ける。

ザックを少しでも軽くしたかった。
ラッセル泥棒かと思いきや、完璧なコ−スとなっていた
スイカを運ぶワイヤを見上げる。
正面に見える尾根に歩けど歩けど近づかない。
偶に展望出来る。
登山口から水場看板まで激登で、
車道を歩いて来た足には堪えた。

水場の看板からは、
登りに慣れたのもあるかもしれないが、
第三ベンチまで緩やかな登りであった。


後を振り返り、有明山の標高を越えなくちゃ
越えなくちゃと力んで登る。

今日は快晴無風。
好天ならトレ−スバッチリ!
人気の程を体感した。
日本海側に大雪警報が多く出ていたわりには、雪が少なそうに見えた。
正面の尾根にナカナカ届かなく、
合戦小屋はこんなに遠かったか!と考え込む。
やっと尾根が見えてきた。
第三ベンチから合戦小屋まで、また激登となる。
凄く長く感じた。
もうすぐ合戦小屋だぁ〜
尾根もくっきり見えて、今日は最高♪
途中で3人組に追いついた。6時にゲ−トを出発したと言う。
駐車場発ではなかったのでタクシ−で乗り込んだようだ。
写真を撮っていると遅れをとる。写真の方は3人組のうちのお1人。
他の2人は先に合戦小屋に行きテントの準備をしてる模様。
もうすぐ到着だからと、ゆっくり景色を堪能していた。
はい。またまた燕山荘の写真です。
合戦小屋では
屋根の高さまで雪が積もっていた。
今日の山頂での夕日です。
見てない!
見れる予定だったのに…

…---…---…---…---…---…---…---…

合戦小屋に15:00到着なら、GO!と登山口で決めていたのに、
3人組の方に 「ここにテント張りましょうよ」と言われ、
少し疲れもあり、明日 午前中は天気が持つだろうから、
ピンクに染まったモルゲンの尾根を登り、燕岳を速攻で攻めようと計画し、
ココにテントを張ることにした。

二日間天気が良さそうだったので、夏に愛用している軽いテントにした。
一枚の布切れで一晩過ごす。
心配だったのは、ファスナ−が凍り付いて開かなくなることだったが
翌朝でもスム−ズに動きホッとした。

狭いテントだから外で食事を作るが、やたらと寒い。
水をテント内にこぼし、すぐハンカチで拭くとガチガチに凍って布から
氷を外すことが出来なくなった。これには参った。
ハンカチをビニ−ル袋に入れてポケットにしまった。

貴重な美味しい水は懐に入れて、近くの雪をドンドン掬い水を作る。
沸騰したお湯が零れ落ちると すぐ凍る という世界だった。

食事をしてる時、3人組が登ってきた。
これから登るという。
えっ! もう4時半だよ。 空は薄っすらと赤くなりだした頃で、
これには驚いた。

15:00!
この好天なら GO!だったのかと、ちょっぴり後悔。
温かいコタツに潜りたかった。

食事が終ればテントは狭いから暖も取れなく、
シュラフに潜るしかない。

深夜 隣の3人組から 「今マイナス24度だよ。」 と言う会話が聞こえる。
北海道でマイナス20度の様子は聞いていたが、自分が体感するとは
思ってもみなかった。
何が一番辛いかって----
トイレ!
シュラフから出るのは辛いの極み。

翌日
4時に目が覚める。
テントを開けて外を覗くと… 真っ白だった。

ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!

これじゃ 速攻の山頂行きは無理か。
また目を閉じた。

5時半に起きて外を覗くと 雪! が降っていた。
その時テントの脇を2人組が燕に向かって軽い荷物で通過した。
まさか中房からではないだろう。テント泊の者だろう。
この天気で上を目指すのか。凄い!

展望の無い山頂行きはきっぱり諦め、撤退することに決めた。
今日一番で下ることになる。降雪でトレ−スが消えるかも知れないと
大急ぎで撤収する。
テントから出た時、隣のソロのテント泊の方もテントから出てきた。
たけさんより一足早く燕山荘に向かって登って行った。
3日あれば…

今朝は暖かい。
雪が降っていると、ほんと暖かい。
それでも温度計の表示はマイナス6度を指していた。

ひとりぽっちで静かな静かな雪の中を下る。
途中風が強いところはトレ−スが消えていたが、短い距離で
難なく歩くことが出来た。

第二ベンチあたりから続々と登って来る。
雪が降ってても登って来る。
「雪山は怖い!」 
この言葉はココには無いのかと思うほど…

途中でたくさんの方とお話した。
お話した方総て燕山荘に連泊して元旦に下山するという。
“うらやまし〜い”の一言に尽きる。

明日は100人のグル−プが登ってくるよ。とお聞きする。
後の会話で判ったことだが、「燕山荘冬山教室」のグル−プのことだった。
このグル−プの最後に遭遇した時は抜くにも抜けなく、ヒタスラ後に続いて
登らなくちゃならない。という話も聞けた。

中房まで100人以上は出会ったであろう。
こんなに人気があったのかと、ほんとにココに来て判った。

2005、12、30 合戦小屋 6:45
  雪 第三ベンチ 7:19
中房 8:26
ゲ−ト 11:47

 
途中で赤く染まり、ザックから取り出し撮る。
下界は天気良いんだろうか。
赤い光が変化し、立ち止まり暫し眺めた。

…---…---…---…---…---…---…---…---…

林道でもドンドンと出会う。
冬山教室に参加の人たちが多数を占めるであろうが、ほんと凄い数!
100人以上 間違いない!

林道を歩き出して 忘れていた足が痛くなった。
最後の3kmは足の裏全体が痛くなり最悪。
林道歩きは辛かった。

シャクナゲ荘に寄り、温泉に浸かり寛ぐ。
熱くて長湯は出来なかったけれど…

その後 安曇野で田舎へのおみやげを買い、
自宅により荷物を載せ替えて、一路四国最南端を目指した。
淡路島で一泊し、実家到着は14:00であった。
   

初制覇する予定だったのに、合戦小屋から上部はまた夢のままとなった。
自宅に戻りメ−ルを見ていたら、山画新内(蕎麦)太夫さんから燕岳に登られたブログの
お知らせが届いていた。早速訪問して拝見させて頂くと、なんと 自分が下った日に
燕山荘に登られている。途中ですれ違っていたのだ。
あぁ 知っていたら・・ お話できたのに・・ 残念でなりません。

そこで拝見した景色の素晴らしいこと!
それも翌日は好天だったと。

年末まで夢を見続けるために…
山画新内(蕎麦)太夫さんに写真掲載のお了承を得たいと
メ−ルを出した。
「どうぞお使いください。」
と嬉しいお言葉を頂いて掲載の運びとなりました。
山画新内(蕎麦)太夫さんに心より感謝いたします。
ありがとうございました。
この尾根 ほんと憧れます。
好天で登ってみたい。
雪山最高だね。

                                         この写真は31日のものです。

12月30日の合戦尾根上部では凄まじかったようです。

冬山は怖いですね。
私は12/30燕岳向う途中の合戦尾根稜線で経験しました。
吹雪かれ、風がほほに当たり、ゴーグル無ければ凍傷ものでした。
幸い15m置きに赤い布のポールが刺してあったので無事小屋
(燕山荘)に辿り着きました。
翌日(大晦日)、翌々日(元旦)とドピーカンの好天でしたのでその落差に吃驚でした。

山画新内(蕎麦)太夫さんの原文のまま掲載させて頂きました。

山の天気は判らない!
快晴無風であれば天国に居るようだけれど、地吹雪なら地獄だ!
悪天の雪山は甘く見ちゃいけない!
好天でも、防寒対策はしっかりと。
いやぁ ええ景色だぁ〜
雲一つ無い好天に、大勢の方がこの景色を堪能したんですねぇ。
出発した時点では考えられない好天。
ほんと 山の天気は判らない!
 
 
 
素晴らしい景色に感動です。
この写真を見ながら夢を膨らませます。

↓ 燕山荘のHPから頂いた写真です。
現場に何日もいると素晴らしい景色に出会えることが判ります。
素晴らしい眺めを残しておきたいと、頂いた次第。
 
いっしょに並んで撮りたいな  
次回は このようにピンクに染まる景色を撮るぞっ!
クリスマスに合わせれば、何とかなりそうだ。
好天に出会えることを祈るのみ。
2005 クリスマスイベント 2006 元旦イベント



白銀の峰々、冬山色合い。感動の別天地。

燕山荘年末年始営業(要予約)
12/23
(祝)〜1/8(日)

ビギナ−のための冬季燕岳登頂ガイド(要予約)
12/23252729311/21/46日の23

一年中で一番美しい冬の燕岳へご案内いたします。

燕山荘

HPで確認して出掛けたい。


今回もまた 他人のフンドシで相撲をとってしまった。
自己満足のレポだからと許して頂きたい。

最後に
良い写真は、何度見ても飽きない!!
一言付け加えておこう。v(o^_^o)v

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