日本最南端の3000m峰 聖岳を歩く

便ヶ島→薊畑分岐→聖岳

2004、11、22 便ヶ島駐車場  6:46 < 930m> 920m
     晴れ 西沢渡  7:22 <1015m>
<1720m> 雪現る
薊畑分岐 11:20 <2375m>
小聖 12:30 <2625m> 2662m
聖岳 14:03 <3040m> 3013m


<   m>は、腕時計が表示した標高。誤差あり。

またまた快晴になりそうな気圧配置になってきた。
ちょうど日曜日が仕事になって、月曜休みと火曜日に代休を取ることにして、
何処の山に登ろうかと思案する。

やっぱり、今年目標にしていた《 聖岳 》に登りたい。
登って、まだ見ぬ向こうの景色を見てみたい。
もう宝剣も御嶽山も真っ白だから、南も雪があるだろうと、
ピッケルとアイゼンを持って重登山靴でのぼることにした。

今回は飯田市に入り、矢筈トンネルを抜けて向かった。
平谷からの狭い道を通るより楽だった。
便ヶ島に向かう時、
前を横切るイタチのような小動物に出くわしたり、
運転席のすぐ横を雄の鹿が通ったりと、夜の通行はハラハラ。

易老渡の駐車場には車が8台もあった。
光岳は人気の山のようだ。
便ヶ島駐車場には車は2台だけ!
人影も見えない。
星空の下、独り寝袋に潜った。

目覚ましが6時を告げる。
まだ暗く、寒い!
なかなか寝袋から出れない。
時間が過ぎ、仕方なく出て朝食を取る。
パッキングをして、明るくなってから出発した。
6:46だった。
登山届を黄色いポストに入れて、
登り出す。

もう木々には葉が無く、明るい。
だから展望は抜群に良い。
聖への入り口。  
林道から聖が見えた。
また来たぞぉ〜〜(⌒⌒)/
篭に乗らずに渡れないものかと、
下流に行ったり上流に行ったりしたが、
安心して渡れるところはなかった。
靴を脱げば楽に渡れるが…

仕方がない。
疲れるが篭に乗ることにした。

案の定
向こう岸に降りた時には息を整え、
腕はダラ〜の状態。

雪が降ってもこの篭はそのままなのだろうか?
今回外されていたら、ここでUタ−ンの予定だった。
   
易老渡岳への尾根
急登を登る登る。ガレ場で視界が開けた。
雪の写真を撮りながら疲れを紛らわす。
1720m付近に差し掛かると、日陰には
雪が残っていた。

この雪は昨夜降ったものだそうだ。
あとで出会った登山者から聞いた。

この雪を見て、
聖岳の雪を想像する。
   
薊畑分岐から聖岳を見上げると、
えぇぇぇぇ---っ  雪が無い!!
ピッケルもアイゼンも持って来たのに…
Σ( ̄ロ ̄lll) ガッビーン
予備の水800ccしか持ってなく、困ったぁ!
聖の途中に水場があったはず、今でも水は流れているんだろうか?
聖平小屋まで下りるのは眼中にないし、
水が無ければ、今夜はカロリ−メイトだ。
侘し過ぎる〜

ザックが1つデポされていて、途中で山頂の様子を聞けるし、
まぁ 何とかなるだろう。
振り向けば、上河内岳が聳えている。
山頂は白いぞっ!
(・_・)......ン?
なんで聖には雪が無いんだ?(・o・)?
途中の小ピ−クから、小聖と聖岳を望む。
ピッケルとアイゼンはデポしてきた。
これからまた気合入れて登らなくっちゃ!
一ヶ月前が懐かしい。
こっちから見ても上河内岳は大きいな。

このあと、デポしたザックの方と出会う。
山頂の様子を伺うと、歩きやすい程度に雪が積もっている。という良い情報を得た。
水場には看板ありましたか?って聞いたら、
無かったなぁ。と返ってきた。

昨日の茶臼岳の尾根には、昼を過ぎても樹氷がびっしりと付いていたよ。
それはそれは奇麗だった。
夜には雪が降り出して、いっぱい積もるだろうと期待してたんですが
余り積もらなかったね。
と、色々聞いてお別れした。
おぉぉぉ---- やっと富士山が見えた♪
デッカイ!
笊でこの富士山を見たかったぁ〜

                    小聖から聖を見上げる。                        富士山↑

聖・・なんて素敵な名前なんだろう。
名前を聞くだけで登りたくなるんだよね。
デッカイな富士山。
この方向から見るのが好きなんだ♪
笊〜 懐かしいなぁ。
今回もまた標高差2000m以上登ることになる。
今年の目標達成まで、もうすぐだ!
小聖を返り見る。
細い尾根が続く。
うっひょ〜〜っ すごい感じになって来たぞ。
細い尾根も見応えあるなぁ(o^_^o)v
すっげぇ! なんという眺めだ!
この細い尾根を、残雪時に歩いたら面白いだろうな。
聖は聳えていた。
こんなに聳えていたとは・・知らなんだ。
聖・・益々好きになったよ。
この足元の下の方には水が流れている。
落石がありそうな危険な場所。
水確保の為に、下の水場には行けそうにもない。落石が怖い!
目の前にある、この氷なら取れそうだ!と思ったが躊躇。
諦めて向きを変えたその時、その氷に一抱えもある落石が直撃!
ぞぉ〜っと背筋が凍った。
この登山者は同一人物です(⌒▽⌒)ノ
この方はピッケル片手に縦走してました。
この時期でも、縦走している人がいるんですね。
この時期は人が少なくて、空気は澄んで景色は最高!
止めれないでしょ。危険は大ですが・・
ありゃりゃ 変な雲が涌いてきた。
標高差2093m、遂に登ったぞっ!
嬉しいけれど、風が冷たい!
先に見えるのが奥聖。赤石岳のデッカイこと!
赤石までの尾根を眺める。
やっぱり3000mからの眺めは素晴らしい♪
赤石の方へ下って、聖を返り見る。
山頂に戻って、コッヘルでレジ袋いっぱい雪を掬った。
奇麗な新雪。新米のように美味いかも?

その後、
赤石岳と富士山が見える、
雪の上にアルペンホテルを建てた。
太陽が照っているテントの中は暖かい。
明るいうちに夕食を食べることにする。

テントの後で「こんにちは」と、声がした。
もう誰も来ないだろうと思っていたから、ビックリ!
赤石岳から縦走してきたそうな。
2人組だった。
奥聖まで行ってから、聖平小屋に向われた。
夕方になり風は出てきて、雲もドンドン涌いてきて、
廻りは雲海になった。
不思議なことに、今回は雲に包まれることはなかった。
目の高さでドンドン雲が流れて行った。
最後には、このような景色が見えた。
山ってほんと素晴らしい♪

太陽が沈めば、あとは朝まで寒さに耐え、寝袋に潜るだけだ。
朝まで12時間もぉ、たーーっぷり時間がある。
普段の寝不足が補えるだろうか?

雲が広がって、明日の天気を心配しながら、
長〜い眠りに入った。


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