越年 燕岳を歩く

年末年始は田舎に帰ることにしているが、今回は皆で帰るという。
娘たちの都合で帰省は年明け3〜4日と1泊2日の強行日程となった。

となると、昨年涙をのんだ!燕岳へ行ける。
天気予報を毎日チェックしながらその時を待った。
12月29日は大雪注意報が出て、中部国際空港(セントレア)も積雪5cmで
一時空港が閉鎖された。今年の燕岳は無理かもしれないと落ち込む。
仕事をしながら空を見上げていると、15時過ぎから
空が段々明るくなってきた。これなら大丈夫だろうと心はもう燕岳…

自宅に急いで戻り、出発前に燕山荘に
「大晦日お世話になります。」って予約の電話を入れた。
登山道はどうですかねぇ〜 と聞くと、明朝40人ほど中房から
登りますから大丈夫ですよ。と嬉しい回答を頂く。

荷物を車に載せ、宮城ゲ−ト駐車場に向かった。
走行距離222km。
駐車場には雪は積もっていなかった。
昨年は40cm程積もっていたのに今年は暖かくラッキ−!
しかし、
駐車場は既に満車状態!
道のそばに4台ほどの空きがあるのみだ。
起きた時にはもう満車だった。
年々人気が出てきているのかなぁ〜 一瞬焦ったよ。

満車になると、
シャクナゲ荘駐車場 または タクシ−会社の駐車場に停めて
タクシ−でゲ−トまで来なければならない。


2006、12、30 駐車場 5:43 <810m>
  晴れ 中房登山口 9:43 <1535m>
水場 10:39 <1771m>
第3ベンチ 12:03 <2120m>
合戦小屋 13:45 <2520m>
合戦の頭 14:25 <2646m>
次のピ−ク 14:43 <2720m>
燕山荘 15:44 <2800m>

今朝は暖かく、目覚まし一発!5時に起きる。
街灯が灯っており明るい。
大急ぎで食事をとり、準備に掛かった。
昨年より1時間早く出発でき、燕山荘まできっと届くとワクワク。

ヘッデンを灯しながら出発したが、発電所までの中間点くらいで
ヘッデンは要らなくなった。
途中で有明山が焼けた。
発電所から雪の道になるが、今年は少ない。
山上はまだ雲の中だった。
上着を一枚ずつ脱いでいき、ザックは徐々に重くなる。
ほんとに冬のザックはメッチャ重い。
中房まで2.8km地点、雪は多くなった。

途中までカンジキも持って来たけど、これなら要らないかぁ〜と、
途中でデポした。
去年もココには雪は無かった。今年も無い。
やっと辛い12kmの林道歩きが終った。
ココで暫しエネルギ−補給。
気合を入れ直し、登山道に突入したのであった。
少し登ると雪道になる。
重たいアイゼンをザックから外し、登山靴に装着した。
これで1kgは軽くなった。

八ヶ岳が見えてきた。


展望の無い樹林帯を登ってきて、
救われる瞬間だ。

重たい雪に枝を撓らせて耐える。
合戦小屋から上部を望む。
第3ベンチからココまで、かなりの急登で辛い。
昨年歩いて判っているのでセ−ブして登る。

ココまで上着2枚で登ってきたが、風が出てきて
アウタ−を着る。

ココから冬季では未知のル−トで楽しみである。
予報通り青空が広がって言うこと無し!
合戦小屋から眺めも、また良しである。
積雪は昨年と変らないほどある。
槍が見えた!
槍が出迎えてくれるのは、最高の喜び。
夏であっても、、、冬であっても、、、
トレ−ス泥棒満喫。
燕山荘のスタッフに感謝!
アイゼンが良く利く。
もうすぐ尾根になる。
どんな眺めが待っているのだろう?
燕岳が見えた。
夏では味わえない、ほんとの尾根歩きが出来る。
ル−トを外すと「ズボっ」と潜る。
すれ違い時は3度足踏みして雪を固めた。
振り返るとまたイイ眺めである。
尾根の人はテント設営中。
ここは狭い尾根だった。
悪天時はビビルことだろう。
山は好天に限る。
小屋のスタッフたちが赤旗を持って下って行った。
スタッフのお陰で安心して登れる。
雪花が咲いていた。
思い掛けない山の神からの贈り物に感激!
アルペンム−ド満点!
この時間では登る人も下る人も少なく、
景色をたっぷりと堪能できた。
雪花と燕山荘
なんと素敵な眺めなのだろう。
タイミングの良さに身震いした。
まだ山荘は遠い。
樹氷と槍
雪花満開ですっ♪
振り返ると下界が見える。
雪山入門コ−スというが、なかなかイイ尾根だ。
この雪花のピンクに染まるモルゲンロ−トを撮ってみたいものだ。
右側を眺めても
左側を眺めても
中央を眺めても
素晴らしい!
この切取りでは迫力に欠けた。
もっと時間と足と頭を使わなくちゃならないか。
最後はヘリポ−トへ向けて激登が待っていた。
合戦の尾根を返り見る。 山の神も槍も優しく迎えてくれた。
ヘリポ−トから
合戦尾根を返り見る。

下界も見え、夜景はきれいだろうなぁ〜
   
ヘリポ−トから 燕岳を眺める。
小屋は吹き溜まりで真っ白だ。
玄関でも1mほどの積雪だ。
ヘリポ−トから稜線に出ると、風が強くなった。
とても寒い!
このまま小屋に逃げようかと思うが、小屋に逃げ込むと
一泊で下山になるような気がする。
重たいテント泊装備で来たんだからと、強い風と寒さの中で
快適なテント場を探すが、快適な場所はあるはずがない。
大きなシュカブラの中にテントを張ることにした。
若干斜めであるがスコップも要らなく、整地も不要な場所だった。
強風で手先は痺れてきて、早くテントに潜らなきゃと
気は焦るがかえって捗らない。

ザックを重石にしてテントを張る。
またまた今回も愛用の夏のテントだ。
でも一枚布であるがテントの中は暖かい。
外は強風でテントはバタついている。

これではガスを使うのも怖くて、今夜は行動食で終らすことにした。
テントの中ではシュラフに潜るだけだった。
シュラフの中は寒くなかった。
夕日で焼けた。
強風でとても寒く、手が痛く、テントのそばから撮るのがやっと。
稜線はもの凄い風!
これなら合戦小屋でテント泊がよかったかとも後悔もした。

風は止まない!
テントごと飛ばされて、雪の斜面を滑り落ちるかとも思うほど強風。
何回か、テントの端を体重移動して押さえもした。

日の出前になって風はピタリと止んだ。
朝になるといつも不思議に思う。

夜は長かった。

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